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ヴァンダナシヴァ氏の「種の学校」ナブダーニャ滞在レポート!&2020年訪問ツアーInfo.

追記:ナブダーニャ訪問ツアー決定!なんと、ヴァンダナシヴァ氏自身が教えるコースの

中でも一番人気の「アースデモクラシーコース」です!

しかも、日本語通訳付き!ツアー時期は2020年4月15日~22日。この機会に是非!

情報はこちら

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3月中旬にリシケシのInterNational Yoga Festival2019出演のあと、そこから車で1時間半程度のところにあるデラドゥン市内の有機農園ナブダーニャに行ってきました!

滞在は3日間、そう、僕が最近、目の色変えて憧れているヴァンダナシヴァ博士の3デイズ、ティーチングコースを受講する為です。

【 about Dr.Vandana Shiva 】

 Dr.という称号がつくだけあって、博士号を取得されている学者さんですが、彼女を一括りに説明するのは難しいです。環境活動家。と呼ばれることが多いですね。

 日本では辻信一先生が製作出演されている「いのちの種を抱きしめて」という日本向けの映画などの紹介により大きく知られています。

 僕もこの映画により彼女を深く知り、これからもずっと大好きであろう魂の作品です。

 この数分間の、紹介用ビデオを見るだけでも、彼女が何を言おうとしているのかがはっきりわかります。是非、見てくださいね!

 ヴァンダナシヴァ氏は遺伝子組み換えなどの現代農業の危険性について警告をされていますが、そのメッセージはその背景にある現代の企業中心主義社会や緑の革命などの歴史の流れ、そして、ガンジーが唱え続けてきた、手仕事の大切さや女性の人権、また、継続可能、循環型社会、多様性、ローカリゼーションなど幅広く、それらを一括りに彼女は「アースデモクラシー」地球的民主主義、と強く呼びかけます。

【 有機農園ナブダーニャ 】

【アクセス】

 ナブダーニャはデラドゥンという街の中にあります。

 国際エアポートのあるデリーからタクシーで4時間ほど。電車でも行くことができますよ。タクシーは3000−4000RS程度だったので、日本円で5〜6000円程度ですから楽さを考えるとこちらがオススメですかね。

 リシケシからはタクシーで1時間半〜2時間程度でした。とっても近いですよ!

【ナブダーニャ?】

 ナブダーニャとは「9つの種」という意味があるそうです。

 これは生物多様性を守り、生物だけでなく、文化やあらゆるものについての多様性を保護し、また種を分かち合うという意味が込められているそうです。

 そのメッセージ通り、農園内には数多くの品種の畑があります。主に穀物、つまり種のものが多かったですね。

 一つの品種にしても多数の仲間の品種を取り扱い、また、同じ土壌で数種類の作物を育てる混作方を採用。これにより土壌が効率よく豊かになっていくそうです。

 また、コンポストなどからの土壌への再利用、施設のエコ活動(太陽光発電、土でできた建物、etc)など循環型のアイデアにもとずいた生活になっていました。

      建物は土でできています!涼しくてあったかい!

     宿泊部屋も土のお部屋!可愛くないですか!?

     さまざまな場所に設置されている生ゴミ用のコンポストとそのほかのゴミの分類

 毎朝、宿泊客も全員で施設の掃除を行います。これはガンジーが提唱した精神を引き継いでいるようです。日本の禅寺と似ていますね!

 これ、なんだと思います?太陽光を真ん中に集中させて、料理を料理するんです。モニュメントかと思ったら実際にこれで料理していました!

【 シードバンクとして 】

 ここでは多種多様のオリジナルの種子を大切に保存していらっしゃいます。

 シードバンクと呼ばれるこの部屋には乾燥させた数えきれないほどの種があります。

 そして、地域の人へお金のかからない形で分け与え、また収穫と同時に種も返していただくなど、ローカルならではの少量だけど、多種多様の種類を丁寧にやりとりし、継続することに成功しています。

【 料理 】

 宿泊者には1日3度の料理を出してくださいますが、これがまた本当に美味しい!

 食材のほとんどがナブダーニャ内で取れた種などのスパイスか作物、もしくは近所のオーガニックファームなどからのものだそうです。

 ナブダーニャでは、シヴァ氏のティーチングを聞いて、実際にここでの空気に触れて、そして、食べ物をいただいて、より心身にじんわりと命のありがたさを感じる事が出来ました。

数々のスパイスのサンプルが!!ほかのティーチングクラスでは料理教室なども行なっています!

    これはシンプルな朝食ですね。パンもありますよ!

     美味しいーー!!!

【 ヴァンダナシヴァ氏によるティーチングコース 】

【 木を抱きしめる・エコ フェミニズム 】

 僕が受講したのは、「ECO FEMINISM 」というコースでした。

 直訳すると女性解放的環境学って感じでしょうか。

 このテーマが秀でて興味があった。というわけではなく正直なところ、とにかくヴァンダナシヴァ氏にあってみたかった。直接、学びをいただけるならなんでもよかった。が本当のところですが、受けてみて改めて素晴らしいテーマだったと思います。

 デラドゥン生まれのシヴァ氏の故郷は、ヒマラヤの麓にあり本来自然豊かな場所です。いまでも、山々がちょっとした距離にたくさんありいいところでしたが、産業開発が進む中で、森林伐採、ダムの建設などが進みゆく中で、シヴァ氏の村の人たちはそれに対する反対運動としての沈黙なる行動が「木を抱きしめる」だったそうです。

 ただ木を抱きしめる。

 私たちは森を愛するから木を抱きしめる。

 たくさんのことを3日間で教わりましたが、例えばこの話からはシヴァ氏は女性と自然との繋がりを教えてくれました。

 自然と人は切り離されたものではなく、繋がっているものだ。それを破壊することは自分たちの生活や命を脅かすことと同じこと。

 こういった自然と繋がった直感は、女性こそ繊細で豊かに持っているものだと。

 料理や家事、暮らしのあれこれを通して自然と直結しているのも女性らしさだ。

 と、まあ、このようなところから、女性を大事に。自然を大事に。と話はアースデモクラシーと広がり、社会や地球全体の問題や理想へと発程して行きます。

 僕の理解では、彼女の言う多岐に渡るメッセージの根底は、「人だけでなくあらゆる命を含んだもの通しが、相互依存の関係で成り立っているおかげさまの関係を再認識し、分かち合い、個人も社会も継続可能な方向へシフトしましょう。」というものです。

 【 ローカリゼーション?グローバリゼーション? 】

  よくシヴァ氏がおっしゃられるローカリゼーションについて、簡単にですが僕なりの理解を書いて見ますね。

 インドは雨不足などの食糧難から、1940−60年ごろの世界的な緑の革命の支援を受け入れることにした。結果、生産効率は上がり表面的には素晴らしい恩恵を得られたと思った。

 がしかし、多額の投資が必要のため、貧富の差はさらに激化、多量の化学肥料や農薬などによる反作用で土壌は固くなりやせ細り、逆に収穫量が落ち、悪循環を繰り返す地域も。また、効率的な考え方であるモノカルチャー(単一的カルチャー)と呼ばれる1品目を扱う方法により、植物の多様性は失われた。

 この流れは企業中心主義が背景にあり、農民たちは飼いならされるような形で、これは農業や産業をベースとした植民地化であるとシヴァ氏は主張し、この流れの現代の象徴的でもある遺伝子組み換えの種については「種」は現在におけるガンジーが尊厳のために唱えた「国産の綿、塩」などの革命運動における象徴である。と指摘。

 さらに簡単なメモを残すと、

自由貿易(フリートレード)。聞こえはいいが、ある一部の企業にだけ恩恵が残る、国と国の間にある規制緩和を取り外した企業のための自由貿易。ローカルには恩恵が巡らない。

グローバリゼーション。聞こえはいいが、自由貿易と2個1で考えられる流れで、この流れは効率化、単一化(MONOカルチャー)を推し進め、僕たちの個人においても自然においても本来備わっている多種多様性を削ぎ落としてしまう。

ローカリゼーション。ローカル?と聞くと、うん?なんか田舎的カルチャー?ださくない? と都会の人は思うかもしれません。最初は僕もそうだった。ただ、クールとかダサい。とかではなく、大きな世界の方向性は、効率化で同じ現象、同じ価値観、一方向性が待っているんだと思います。 多様的であること。には時間がかかったり、大きくできなかったりします。そこで、今、再注目されているのが、辻信一先生などもおっしゃる「優しさの届く小ささ」。つまり、小さい世界には、凝ったものが作れたり、多様性をもたせたり、時間をかけたりでき、何より心を通わせながらいいものが作れる。個人においても、小さなローカル単位の世界にとっても。

【 クラスを終えて 】

 世界中の熱心な若者たちが30名ほど集まった今回のクラスも無事に受講完了できました。

 みんな熱心だったなあ。なんせ、シヴァ氏がど迫力ですからね。笑

 英語が大変でした!

     無事にこのような卒業証書を頂きました!再生紙でできてます!

 さて、クラスを終えて、たくさん学んだわけですが、やっぱり僕はシヴァ氏のおっしゃる「あらゆる命がおかげさまの関係でできている。」この根本的な不変の魂のメッセージが大好きで心地よく惹かれているんだと再確認できました。

 時にメッセージは強烈です。

 上記に書いたローカリゼーションのメモは現実問題をはっきりと意識せざるを得ません。

 保守的と言われるかもしれませんが、ちなみに僕、個人的な、超個人的な感覚は、、、、、どのような流れにある人もリスペクトだし、そういう人の恩恵もあっての今の社会関係だと思っています。

 だから、批判する気はありません。ただ、僕自身は多用的でありたいし、継続可能なチョイスができればいいなあ。と思います。が、他人の言動や社会の流れまでどうしてもこうあってほしい、こうでないといけない。というほどのものはありません。まず感謝!を大事にしたいですね。

 さて、僕はこのおかげさまの関係を意識しながら、どう繋がっていけばいいんだろう。

 音楽はどう繋がっていけるだろう。

 どう役に立っていけるだろう。

 そんな祈りにも似た想いが増すばかりです。

     一緒に時間を共にしたヨガ講師のIsseiさん!ガンジスにて!

【 2019年ナブダーニャツアー企画中 】

 実はここを去る時にすでに企画し始めたことがあります。

 それは日本語通訳付きで、シヴァ氏のティーチング・グループツアーです。

 今、全力で調節中につき是非、興味のある方は情報チェックし続けて下さね!もしくは連絡くださいませ!

追記:ナブダーニャ訪問ツアー決定!なんと、ヴァンダナシヴァ氏自身が教えるコースの

中でも一番人気の「アースデモクラシーコース」です!

しかも、日本語通訳付き!ツアー時期は2020年4月15日~22日。この機会に是非!

情報はこちら

 Special Thanks: Dr.Vandana Shiva, Navdanya,辻信一先生、ナマケモノ倶楽部、ゆっくり小学校、 Issei, Drona

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