【繋がっている】音楽
夏野菜の並びが、秋野菜へと変わり、モミジや桜も色づいてきました。
喜びの秋の到来ですね~^^
さて、北インド古典音楽の「ラーガ」。直訳すると「色彩」だそうですが、ラーガは数百種類あります。その色彩印象のようなものがたくさんありつつも、即興で演奏するという不思議な北インド古典音楽。
北インドルーツのラーガは演奏するべき時間帯や季節、感情表現が指定されているものがほとんどです。
例えば、ラーガ「Yaman」は夕暮れ過ぎの優美な時間帯、表現は「愛」。
ラーガ「Bhairav」は日の出の刻で、「献身愛」。など
このように習ってきたラーガ人生なんですが、ここ最近、自然への愛やあこがれが高まるにつれ、自分の演奏やクラスでの表現にも変化が起こりつつあるように思います。
今までは、なんというか、Bhairavを演奏するときに、「ああ、早朝だな~」とか「これを吹いて朝のフィーリングを深めよう~」といった感じ?もちろん言葉での形容が難しいですが。
ただ、本当に最近、恋焦がれている自然との繋がり。
be nature なんです。
その延長線上で呼吸や瞑想を深めるこの頃で、そうなってくると演奏もその意識の延長なんです。
そのような瞑想的な一部として、ラーガを奏でると、客体的な意識からより主体的な意識へと近づいていくようで、「ああ、早朝だな~」とか「これを吹いて朝のフィーリングを深めよう~」よりもっと自然・宇宙の一部となった感覚。
野菜たちの実り、葉の色付きが非常にゆっくりと変化していくように、自分の楽器からは自然と、ごく自然と秋のラーガが流れている。
日が暮れて、夜の世界が映し出す優美な世界の変化とともに、鳥が静まり返り、夜の虫たちが鳴き始め、自分はYamanを奏でている。
そこには比べる対象はもちろんなく、あるがままにそれはある。
吹き終わるころには、時間は過ぎ去り、音は一つも残っていない。
丁寧に呼吸し、瞑想し、ラーガを演奏する。
それだけの事が、今、あまりにも美しく愛しくて仕方がない。
言葉では形容できないこのことをインドはずっと音楽というロマンの中に繋いできた訳だが、若いころはこのことにそこまでフォーカスできなかった。
今、36歳になって、全生命の織り成す奇跡の関係にあこがれを抱き、奏でるラーガの世界の深さに改めて驚愕している。
【そんなテーマ感のあるオススメのライブ予定】
10/20・京都・猫猫寺(うちの目の前)・うさとの森展示×映画「今ここにある未来with 辻信一」上映会 ×gumi演奏
10/26-28・淡路島ヨガ:コダマトシ先生×音リトリート:Pranada(gumi×田中圭吾)
11/3・京都・ヨガネイチャー・Pranada(gumi×田中圭吾) 、他多数
11/25・千葉・中嶋デコさんのブラウンズフィールド・Pranada(gumi×田中圭吾)
12/16・京都・紫明会館・Collection!2018 生徒合同発表会
12/17・京都・トコ会館・サティシュの学校上映会+辻信一さん×上野さんトークライブ+Arico&gumi演奏
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