「双笛の逢(そうてきのあい)」が終わりました。
素晴らしいバーンスリー奏者のシャイアン・キショール氏を迎えたバーンスリーデュオ「双笛の逢」が終わりました。
背景の世界観を演出してくださったのは、3人の弦楽器奏者さんたち。
Shyan Kishore : Bansuri
gumi : Bansuri
Mio : Tampura
Yutaka Kato : Guitar
tiko* : Swarmandar
シャイアンさんは僕よりも倍ほどのバーンスリーの演奏経験を持つんですよね。
20年間演奏を続けているということで、大尊敬です。
人柄も音色もA級にビューティフル。
途中にインタビューの時間から得たシャイアンさんのお話が印象的。
「練習は大事ですね。頑張ることも大事。」
「でも、楽しむことを忘れてはいけませんね。」
「どんな時も楽しみましょう。」
「僕の師匠(人間国宝ハリプラサード・チャウラシア氏)は一日に16時間練習していたそうです。今も高齢にはなりましたがかなりしていらっしゃいます。」
「私もはじめは真似して、たくさんの時間を練習に費やそうと努力しました。」
「でも、できないんですよ。仕事のように頑張っていては。」
「師匠と触れ合いながら、やがて、少しづつ分かってきました。」
「師は練習が、バーンスリーを吹くこと自体が、楽しくて仕方ないんだ!って。」
「それで、その毎瞬間の『楽しい!』が続いていって、より情熱的なエネルギーとなって積み重なっていくんだなって。」
「だから、最近は私もたくさん練習に時間を費やしても、ただただ、どんどん楽しくなっちゃうんです。(笑)」
「シンプルですが、音楽は素晴らしいです。楽しみましょう。」
今回は主催としても奏者としても十分に楽しむことができました。 バーンスリーって楽器は同じでも、意外と一緒に合わせられるような相手は、そうは現われないんですよ。 シャイアンさんとの掛け合いは、僕の心の深いところに触れた。 心から敬愛の念が止まなかった。 何気ないそのフレーズ、その音色って、あの基礎練習をずっと毎日どんな時もやってきたんだろうな。
分かる。
同じ楽器奏者だから、積み上げ続けているものが、大切にしたいものが、彼にとってなんなのか。 感じる。 師への愛。近づきたい気持ち。明け渡された態度。 逢う。 違いは敬意の念とともに。共鳴は言葉にならない音の神秘。
美緒さん、ゆたかさん、チコさんは、これ以上ない純粋で美しい世界観を演出してくださいました。
バーンスリーの良さ、特に今回は「美しさ」にこだわって企画してみたかったので、この3人以外には考えれなかったほど。 アフターの時間では、いつもの顔ぶれ、新たな出会いとともにチコちゃんの美味しい軽食を楽しみました。
ご来場頂いた皆様、協力各社、会場の音や様、音響のこうちゃん、受付のドナちゃん、他スタッフの皆様、いつもながら今回も本当にありがとうございました。
シャイアンさんとはまた必ず共演したいですね。お互い更に積み上げて自由になった先で。 シャイアンさんの日本滞在中のLive Infoはこちら。
☆今後のライブ予定
10月2日(土) カタックの夕べ(京都) 【カタックダンス伴奏・インド古典音楽演奏】
10月8日(土) アウトドアヨガ祭り(大阪・中之島) 【インド古典音楽・キールタン】
10月9日(日) インディアンメーラー(神戸) 【インド古典音楽】 10月15日(土) ディワリキールタンナイト(千葉・幕張本郷) 【キールタン】
10月16日(日) ディワリ・イン・ヨコハマ2016(横浜) 【インド古典音楽】
10月30日(日) ディワリ・キールタン・フェス!(京都・丸太町) 【キールタン】
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